野性派育児


人間の土台を作る

家を建てるときには土台をしっかり、骨組みをしっかりと、考えませんか?
子育ても同じ、人間、という土台の部分をしっかり作っておけば、家でいう、
壁紙とかカーテンとか家具の位置なんかは大きくなってからでもどうにでもなる。

では、土台とはなんなのか、、、。

「個体発生は系統発生を繰り返す。」
これだけ聞くと、何か難しいことのような気がしますね。

ここに「人間の土台」の大きなポイントがあります。

人間の子供がおなかの中で、まず受精卵であったのが、魚類になり両生類、爬虫類、哺乳類になり、それでやっと人間の赤ちゃんになって生まれてくる。
この様子はアメリカの   という写真家が、おなかの中の赤ちゃんの様子を写真に撮ることに成功していて、彼の写真集で見ることが出来ます。
おなかの中の赤ちゃんの手にはまだ水かきがある。

ちょっと衝撃的ですね。

エスキモーの赤ちゃんは生まれてすぐ、お母さんのおっぱいのところまで自力でくるそう。

これはエスキモーに限ったことではなくて、すべての赤ちゃんが本来そうする力がある。ということです。
おなかの中できちんと育った子には、ちゃんと「蹴る」力がある。

私も自分の第四子で実験してみました。
産まれたばかりの首も据わらない子が、うつぶせにすると必死で地面を蹴るのです。

どの赤ちゃんにも産まれたときから「蹴る」反応があるかというとどうもそうではないようです。

なぜでしょう。
現代の生活にはストレスがいっぱいです。
おなかの中に赤ちゃんがいる女性にだってストレスは襲い掛かります。

「私は悩みなんてないし、ストレスなんてない」
という方も中にはいらっしゃるかも知れませんが、ちょっと回りを見回すと、人間の作ったものにかこまれていませんか?

自然は多種多様で、一枚の葉っぱの中にも様々な色が混在しグラデーションを作っています。
しかもそれが二つと同じものがないのです。
刺激は視覚だけでなく、さまざまな音、空気のにおい、風が皮膚をなでる。
もう、脳にとったら様々な刺激のオンパレードです。

本来人間はそういったところで暮らすように出来ています。

それに比べると、現代のわれわれの生活環境で受ける刺激はあまりにも単一です。
目にはいるのはビルや舗装された道、耳にはテレビの機械音、香りは不自然でわかりやすい香料の香り。
冷暖房が完備されれば気温さえもいつも同じ。

知らない間にストレスにさらされているのです。

ストレスにさらされると血流が悪くなります。血流のよくない母体ではぐくまれた赤ちゃんは、発達が未熟のまま産まれてしまいます。

乳幼児期の生活の中でそれを補うような働きかけをしてやるのが大切です。
もの心がつく前に魚だった頃、トカゲだった頃、獣だったころを生き抜く。

つまりそうすることによって、本能をつかさどる脳の部分をたくましく鍛えておくのです。

日本語は特殊な言語で、先に日本語を脳に入れておかないと、後にはいってきた言語がそれを超えることはできないんだそうです。

それと同じです。

しっかりとしたケモノ脳の上にしか、人間であるところの脳は築けません。

それがしっかりとした人間の土台になると考えます。


生活リズム

子供のうちの生活リズムは昔ながらの生活をお手本にしましょう。
暗くなったら寝て、あかるくなったら起きる。
夜中まで煌々と明かりのともっている現代ですが、それは大人の都合。
暗い中で泥のように深く眠ることが正常なホルモン分泌を促します。

実は私は早寝早起きが大の苦手でした。
でも、早く起きると自然に早寝になります。

子どもも同じ。早く寝ないでてこずっている、、、という方はまずは早起きだけでも実行してみてください。

お昼寝も12時くらいから2時くらいで切り上げる。
それを続けることが習慣になり、その子そのものになります。

せっかく早く起こしたのに、寝起きが悪くてぐずってしまう。というお子さんもいます。
そういう時は血流が悪いのです。
ゆったりゆすぶったり転がしたり、時には朝から入浴すると機嫌がよくなります。

そしてぜひお勧めなのが朝の散歩。
朝食前に10分でも家の周りを歩いてみてください。
新鮮な朝の戸外の空気は脳には大変いい刺激です。
それにより午前中の脳の働きが大きくアップするという研究結果もあります。

たとえそうでなくても、朝の子どもとの散歩では道端の草花に目をやったり、空の様子を眺めたり、、、子どもが小さい時だけの一緒にすごす宝物のひと時になることと思います。
せわしい朝だからこそ、ちょっと早起きをしての散歩の提案です。


食べる行為 何を食べるか

赤ちゃんがモノを掴んで口に運ぶ。
実はこれは大きな進歩です。

爬虫類は目の前に蝿が飛んでくると反射でベロを出してパクリ!
でも手を使う高度な哺乳類は、食べ物を認識し、食べたいという意思が芽生え、手を出してその食べ物を掴み、くちに運び、かじりとって咀嚼します。
そこには意思があります。
せっかくですから、人間の子としてその経験をつませてあげてください。
ベトベト汚れるのが嫌でも、テーブルや床は拭けば、洋服は洗えば、きれいになります。
でも、子供の育てなおしは出来ません。
一回一回自分で食べた経験が、後に意欲になって生きてくると考えます。

何を食べるか。

子供のうちはなるべくシンプルな味になれてほしいものです。
と、言うのも、おふくろの味、というのは七歳までの脳の記憶だそうです。
七歳までにシンプルな自分の国の伝統食の味をインプットすることにより、
年老いて、腸が弱ったときに自分の体にあった食事を、自分で自分で選択できるようになります。

いくら時代が豊かになって、脂肪分と糖分たっぷりの食事が毎食のようにできるようになったからと言って、
私たちの体は日本人のまま、それを続けていたら、調子を崩すときもあるでしょう。
そのときに脳に伝統食がインプットされていれば、自然と体が欲するようなものをおいしいと感じられるようになるはずです。

七歳まで、おうちでご飯と味噌汁、漬物をしっかりと繰り返していれば、
大きくなってちょっと脱線した食に走ろうとも、必ずや、元に戻ってきてくれるはず。。。

ご飯中心の献立は、お母さんのダイエットにもメタボが気になるお父さんにもきっといいことがあると思います。

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