昨日。
お友達で妊婦のTちゃんに、うまうまたこ焼きをごちそうしてあげたく、
スーパーに走る!
が、カバンごと財布を忘れ、唖然。
出直し。
材料を買い。
天かすは夫に素晴らしいのを作ってもらって、ルンルン。
家に到着!
「さぁ!今夜はたこ焼きナイト!」
と腕まくりをしたら、
ネギがないいっ!
悪魔のささやき…。
(隣の畑に…ネギが…青々と…山盛り…埋まって…いるわよー)
あああ。
先っちょの、青いとこなら…ちょいと、風で折れた風にもらえることはできないかしら…。
せっかくの、たこ焼きに、
ネギがないなんて…許せない。
あああ。
腹を決めちゃおうか…。
そんな私を察して、娘が叫ぶ、
「ママーッ!それだけは止めて!人として…人としてーっ!」
そのわりには誰もネギ買いに行ってくれる様子はないし、
ネギのないたこ焼き なんて考えられない。
なんて言う。
妊婦のTちゃんは、
「私が買いに行ってきますよー。」
と、恐縮。
お客さん、ましてや妊婦に…そんなわけにはいかねえ!
ワシは腹を決め、むんずと財布をつかんだ!
「ちょっと行ってくるよ!」
背後に子供たちの
「ママーッ!頑張って!」
の声。
玄関を飛びだし、車のエンジンをかける。
こんなときは、私はエンジェルに頼んじゃう。
「エンジェル!お願い!楽にネギが手にはいりますように!」
それから、私の脳内検索フル稼働。
一番近い、肉屋。脇に野菜がちょっとおいてある。でもネギのある確率は極めて低い。
ハイ、消えた。
次に近いのは、無人野菜売り場。
6時。時間を考えるとギリギリ、片付けられているかもしれないし、ネギが必ずあるとは限らない。
おまけに財布の中には百円玉がない!
お釣りが出ない無人売り場は
ハイ、消えた。
確実にネギがあるスーパーは、行って帰って30分。
しかも高い。
けれど、仕方ない最終手段。
手前にもう一件スーパー。駐車場の入り方がめんどくさい。
とりあえず、そこを目指すか…。
と、腹を決め、走る…角を曲がると、
通りぱたの軒下に、ライトに照らされて、ネギの束が、二百円とある!
おおお。
エンジェルゥ!
この、乾物屋だかなんだかよくわからない、野菜も有るときにしかない、その日によって売り物も違う、農家の軒下的な商店を今の今まで忘れていた。
路駐して飛び込んで、ネギを一束つかんで五百円玉をおばさんに渡す。
「私はネギを求めてどこまでさ迷えばいいのかと思っていたのです!
こんなところでネギに出会えて、ありがたいです。
ありがたいですぅ!」
おばさんも私の気迫に負けじと、
「このネギはねぇ!
泥ネギよ!
おいしいのよ。
こんなカラカラになった葉もあえて、あえてそのままにしてあるのよーっ!」
とお釣り三百円を返してくれる。
「ありがとうございますぅぅ!」
裸電球に照らされて、感動しながら見つめ会う二人。
一人いらした先客も、つられてフフと微笑んでいた。
奇跡のネギを抱いて店を後にし、
素晴らしいたこ焼きナイトで終えた金曜日の夜。
教訓、困ったときも全力を尽くせば、なんとかなる!
以上!